地方の物流を支えるエアコミューター

地理楽部

どうも、グラントです。

飛行機といえば大きい!というイメージをもっていたわたし。

意外とそんなこともないそうなのです。

今日初めてエアコミューターという言葉を知りました。

みなさんご存知でしたか?

今回はそんなエアコミューターについて調べてみました。


コミューター機って何?

コミューター機とは主に大都市と周辺中小都市との短い路線で、定期または不定期の旅客輸送に用いられる20~30人乗り程度の小型旅客機のことを指します。

そしてエアコミューターでは主にターボプロップ機という機体が使われます。

ターボプロップ機とはなんぞや?となりますよね。

ズバリ!

ターボプロップエンジンを搭載した機体で御座います!

(答えになってない)


ターボプロップエンジンとジェットエンジン

ターボプロップエンジンは航空機用タービン*エンジンの一種です。

ガスエネルギーの約90%を使いプロペラを回転させ推進力を得るとともに、残りのエネルギーを排気ジェットとして利用します。

この際、エンジン回転数をプロペラ効率の維持に適当な回転数にまで減速してプロペラを駆動することで、余分なエネルギーを排気ジェットに充てているのです。

*タービン:流水、ガス、蒸気、空気などの流体が持っているエネルギーを機械を動かすための動力として変換するための回転式機械のこと。


一方、ジェットエンジンとは燃焼ガスを後方に勢いよく排出することで推力(前へ押し進める力)を得ているエンジン形式のことです。

一般的に飛行機と言って頭に浮かぶ機体は、ジェットエンジンを搭載しているものでしょう。

肝心の燃焼ガスは、エンジンの前方から空気を吸い込むとともに圧縮し、それを燃料と混ぜて燃焼させることで作り出されます。


以上を踏まえてこちらの画像をご覧ください。

ジャパンエアコミューター「ATR72-600」

ターボプロップ機は画像のように、機体両翼前部にプロペラがついています。

ターボプロップエンジンは省燃費であることが特徴です。

エンジンそのものが軽量であること、そしてプロペラの回転とジェットの2つの力で推力を得ていることにより、航空機用エンジンとしての効率は非常に高くなっています。

航空交通需要がさほど多くなく、また一定でない地方都市間や離島路線などは、省燃費のターボプロップエンジンを搭載したエアコミューターがもってこい!ということなのでしょう。


エアコミューターは地方物流の要

エアコミューターは離島の人々にとっての貴重な交通手段であるのはもちろんのこと、物の流通に欠かせない存在です。

その一つの例に琉球エアコミューターという航空会社があります。

日本航空の系列会社で、那覇空港や石垣空港をベースに沖縄離島を結ぶ航路を運航しています。

琉球エアコミューターは2021年9月にDHC8・Q400CCという新たな機体を導入しました。

この航空機は機体後方が全て貨物スペースになっており、順調に増え続けている沖縄離島の特産品貨物の需要に応えています。
この新機材の就航により、離島の水産業の振興に繋がることが予測されています。

沖縄の離島では様々な魚介類が水揚げまたは養殖されているにも関わらず、既存の航空機の貨物スペースは小さく、貨物の積載制限で一度に多くの魚介類が運ぶことが難しい状態でした。

しかし上述の新機材は貨物スペースが従来機と比較し2.5倍も拡大されたことにより、離島から一度に多くの魚介類を中継基地の那覇空港に運べるようになりました。

そして東京行きや大阪行きのJAL便に載せ替えることで、大量かつ鮮度が高いという付加価値を保ったまま、消費者の元に送り届けることが可能になったのです。

このように省燃費で小回りの効くエアコミューターは地方の物流を支える主力選手として活躍しています。


天草の青い機体とオープンカー

こちらの画像をご覧下さい!

(https://www.amx.co.jp)

天草エアラインが運行している機体なのですが、全身が青で彩られています。

なんともキュートな機体ですよね。

写真を見てるだけで乗りたくなってきます。

しかも天草エアラインでは「天草ドルフィントリップ」と称して、イルカ色のオープンカーでドライブを楽しむコースを用意しています。

(https://www.amx.co.jp)

これまた非常にキュート!

朝のうちに熊本からエアコミューターで天草に向かい、日帰りのオープンカー旅行…

なんと面白そうな…

次の旅行は熊本・天草にしようかしら。

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