相手のことを知りたければ「訊いて」「聴く」

悩んで、悩んで、生きてゆく

どうも、グラントです。

人と話をしている時、

この話題は触れてほしくないかもしれないから話題に出さないほうがいいかな、

このタイミングならまだこの話はしない方がいいか、

などと考えながら話すことがあります。

特に初対面とか、仲良くなりたての頃。

こういう会話の中の迷い、相手に対する思いやりのように思えますけど、実際どうなんでしょう。


話してみなきゃわからない

「嫌われない」ことが思いやる目的になってない?

誰にでも訊かれたくないこと、話したくないことはあると思います。

過去、現在、未来、いつの話であれその人にとって嫌なものは嫌で、その事実はそう簡単に覆りません。

相手が明らかに嫌がる素振りを見せているようなら、速やかに話題を変えたほうがよさそうです。

ならそれを未然に防ぐため、訊かれたくなさそうな話題にはあえて触れないというのは効果的でしょうか?

わたしはちょこちょこ、訊いてみたいことでもそもそも話題に出さないことがあります。

答えづらいかもしれないから聞かないでおこう。

そんなふうに思って外に出たがる言葉を再び飲み込むのです。

相手に嫌な思いをさせないように。

相手を思い遣っての行為。

そう思っていました。


でもこれって、本当に相手のことを第一に思いやったが故の行動と言えるのか。

ふとそんな疑問を抱いてしまいました。

実はこれ、自分のことしか考えてない可能性があります。

相手の地雷を踏んで嫌われないように。

安全なところだけを歩けるように。

なんともない話題を選んでいく。

社会人になって色々な人と話す機会が増えました。

年齢も、育ちも、価値観も、諸々違った人たち。

最初は誰しも手探りの会話です。

まさに地雷を踏まないように、円滑に進む話題を選ぶだけの作業。

でもこういう会話は地雷を踏み抜くことはありませんが、核心をつくこともありません。

たとえ嫌われなくとも、好かれることもない

無害な会話の中に関心は生まれません

多少スパイスの効いた内容じゃないと記憶には残らないのです。


やるべきは相手の話を「聴く」

そもそもカウンセラーでも医者でもないただの素人が、初対面の人の気持ちを察しようとする時点で無理があるんですよ。

表情とか話の流れで全部わかるわけがない。

わかったら天才。

たぶん職を変えたほうがいいです。


あとカウンセラーとか精神科のお医者さんの仕事はたぶん患者の話を聴くこと。

たぶん。

訊かないどころか寧ろ進んで訊く

めっちゃ話をさせると思います。

そして患者の声、心に耳を傾ける。

だからやるべきは訊かないことではなく、訊いてから聴くこと。

訊いたことに責任を持つ。

しっかりと受け止め、受け入れる。


相手にとって話したくないことなら、訊かれたタイミングでそれなりの反応を見せるはず。

相手に気をつかえるタイプの人の場合、その反応が小さくて見逃してしまう危険性があります。

そこだけ注意する必要はありです。

ささいなテンションの変化眉と目の動き声のトーン話すスピード

これらから察するのもかなり難しいですけど、何も訊かない素の状態で察するよりはヒント多めです。

何にせよまずは訊いてみないとわからない。

話さないとわからないからこそ、話してくれたのなら心から相手に耳を傾ける、相手を見る。

相手のことを思いやること自体は素晴らしいことですから。


絶対的なタブーだけ避ければいい

まずは話してみなきゃわからないとは言ったものの、どんな話題でもいい訳ではありません。

社会的に、または個人的にやるべきでないことはあると思ってます。

それは相手が高確率で不快に感じるもの。

代表的なのは3つ。

①敬意のない言動

相手の立場などに応じて、必要以上に話の内容を変えるのはあまり好ましく思えません。

先輩や上司にはしないような言動を、自分より立場の弱い相手の時にはしてしまう。

そういうことは避けるべきです。

相手はたいていの場合、自分に対して敬意がこもっていないことを感じ取れます。

目を見て話さないとか。

返事が雑とか。

たとえ意識的ではなかったにしろ、心当たりがあるなら改めましょう。

(主に自分に対しての戒め…)

②ハラスメントまがいの言動

これは言わずもがなですね。

セクハラ、パワハラにはじまり常にハラハラしている時代。

上司たちの世代なんか特に気にしてるんじゃないでしょうか。

まあ年齢問わずですね。

特異な例を除いて、ほぼほぼハラスメントになりそうな話題は避けましょう。

これに関しては相手のためでもあり、ちゃんと自分のためでもありますから。

③自分がされたら嫌な言動

これは主観的な判断が入ります。

自分がされた時に嫌な気持ちにならないか。

上記2つの「敬意がない」と「ハラスメント」は客観的にも判断がしやすい内容です。

そうじゃない、まさに察さないとわからない微妙な話題の時に、この基準を使えば少しは楽になりそうな。

学歴や、仕事内容、恋事情は進んで話したい人もいる一方、全く話したくない人もいます。

まさに好みの問題。

そんなもの察せるわけがない。

だからまずは自分が訊かれて嫌かどうかだけ気にする。

嫌なら相手にも訊かない。

嫌じゃないなら試しに聴いてみる。

その上で相手が話したくなさそうなら謝って話題を変えましょう

一応変える用の話題もキープしといたほうがいいのかしら…。


実践すること

ひとまずはこんなところです。

話さなきゃわからないからまずは訊いてみる

訊いていいかの判断は

①敬意に対して敬意はあるか

②ハラスメントにならないか

③自分がされて嫌じゃないか

の3つ。

これさえ守れば良しです。

それで合わない相手ならそもそも相性がそんなに良くないんですよ。

たぶんですけど。

そのくらい割り切っていきましょう。

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